シューマッハ・カレッジとは
What is Schumacher College?
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イギリス南西部トットネスにある、森に囲まれた全寮制の大学院大学。
1991年にインド人思想家/活動家/愛の実践者サティシュ・クマール氏が創立しました。
在籍生徒数70名ほどのちいさな大学院ですが、
世界で唯一の「ホリスティック・サイエンス/
全体のつながりをトータルに考える学問」を学ぶことができます。
それは、自然環境との調和を大前提に置き、
人々の幸せに届く経済をつくっていく「未来の社会のあり方」についてです。
30年以上にわたり、世界有数の著名人/リーダーたちが、講師として・参加者として、
科学Science/哲学Phylosophy/精神性Spiritualityを融合させて学びあってきました。
「再生経済」「エコロジーとデザイン」「行動する環境学」など
修士号を取得できる1年間のマスターコース、
食環境と農業を学ぶ3年間の学部コース、
そして3日から10日ほどショートコースが年間50から60回開催され、
人間社会と地球の未来を変えたい仲間たちが世界中から集って、
共同生活を送りながら共に学んでいました。
35年間で、世界中に20,000人の同窓生を送り出し、
それぞれのフィールドで活躍、着実に世界を変えて行っています。
2024年9月末、支援を受けていた財団の経営悪化により、惜しまれながら閉鎖しましたが、
新しい場所での再開と同時に、原点に戻り、
世界に羽ばたくシューマッハ・ワイルドとして新たにスタートすべく、
準備が進められています!!

修士号授与式の様子
学びの特徴
Holistic Education at Schumacher College
・21世紀の教育を再構築するための実験/実践の場を提供しています。
・学際性を重んじ、異なる分野間の対話を促す教育方法を採用しています。
・教育は人生そのものであり、教室内外での学びが重要視されています。
・知識の探求は共同作業であり、個々の領域の垣根を越えることが求められます。
・環境への敬意を払い、スローペースの深い探求を育んでいます。
・教育には知識の向上だけでなく、個人の変革も伴うとされています。
・創造的かつ対話的な教育を通じて提供されます。
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シューマッハカレッジで行われている授業
New Curriculum Fit for the 21st Century

幸せを前提に考える「新しい経済学」
Regenerative Economy
五感で学ぶ教育学
Pedagogy with Head, Heart and Hands
愛から生きる哲学
Philosophy of Radical Love
つながりの科学
Holistic Science
行動する環境学
Engaged Ecology
生命体である地球〜ガイア理論
Gaia Theory
“ Bloom where
you are planted ”

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幸せを前提に考える「新しい経済学」Regenerative Economyシューマッハカレッジで教えている経済学は 「限りある資本や資源をどうみんなに公平に分配するか」 もしくは金融や貨幣経済のことではありません。 これからの経済は、「人間と地球を幸せにするもの」。 キーワードは「場所」と「ウェルビーイング」にあります。 地球上のすべての生命の繁栄を中心に据えて考えます。物質至上主義と科学への信仰に警鐘を鳴らし、より小規模で、人を大切にする経済にシフトしようっていうシューマッハの思想を受け継いでいます。
-
五感で学ぶ教育学 Pedagogy with Head, Heart and Handsこれまでの教育は、What(なにを?)教えるかに焦点を当てていました。 これからの教育学はHow(どのように?)教えるかが重要な鍵となります。 教育の軸を情報(教科書、講義、記憶、)ではなく、「学び方」、「あり方」、「考える力」、「知恵を引き出す」ことにシフトします。 その時に大切になるのが、3つのH。 これまで頭(Head)に偏重していたカリキュラムを、Heart(心)とHands(手や身体)を使ってバランスの良いものにします。 そうすることで知識だけではなく、体感として腑に落ち、自分のやるべきことが見えてきます。 そのためシューマッハ・カレッジの卒業生は源から行動し、世界を変えるリーダーとして活躍する人が多いのです。
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愛から生きる哲学 Philosophy of Radical Love「愛の欠如は、戦争、紛争、競争、搾取、支配、そして人間や自然の征服につながります。 ……愛こそ、分断や孤立の終わりを、つながりと相互理解の始まりを告げるもの。 団結や調和を生みだすのも、愛。 愛こそがすべての問題に対する唯一の解決策であることを私は発見しました。 どんな問題であれ、愛こそが完璧な答えなのです」 by サティシュ・クマール 世界中を無一文で歩き、愛を分かち合ってきた平和活動家でありシューマッハカレッジの創設者、サティシュ・クマール氏の思想や言葉を直接肌で感じる授業です。
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つながりの科学 Holistic Science細分化した専門分野を研究するのではなく、 「ホリスティック(全体的)な視点」 で世界をとらえ、つながりのある多様性を通して関係性やパターンを理解する方法です。 これにより、表面的な問題解決ではなく、根本的な変化を生み出す考え方を養います。 例えば、なぜ渋滞が起こるのか?なぜ環境破壊が繰り返されるのか? といった日常の問題を全体性/つながりの観点から紐解き、 実践的なワークを通じて、持続可能な解決策を考えます。
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行動する環境学 Engaged Ecology「環境のために○○しよう」 「これをやめよう」 ——こうした呼びかけは大切ですが、続けるには意志の力と継続的な努力が必要です。 「ついつい地球にいいことをしてしまう」仕組みとは? 行動する環境学は、個人の意識や努力だけに頼るのではなく、人や社会の行動を自然と変えていくデザインや社会システムに注目します。 身近な環境の変化が行動をどう左右するのか、実例やワークを通じて体感し、デザインの力やちょっとした工夫を活かし、楽しみながらエコロジーを実践する方法を学びます。
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生命体である地球〜ガイア理論Gaia Theoryガイア理論とは、ガイア=地球はひとつの大きな生命体で、生物と無生物が密接に相互作用しながら地球環境を調節し、生命を維持しているという考え方のことです。 この理論は、シューマッハ・カレッジが創設されたとき、最初の講義を担当したジェームス・ラブロック博士によるものです。 ガイアは、自分が想い描く未来を創るため、私たち人間ひとりひとりに使命を与えて、そのストーリーを完成させようとしています。 私たちがガイアの思惑通りに動くと、ガイアは「しめしめ、うまくいっているぞ」と喜びます。 その思召は常に私たちに、インスピレーション、ワクワク、情熱、使命感という形でメッセージを届けています。 授業を通じて私たちがどのようにそのメッセージを受け取るのかについて深めていきます。
他にも、
「右脳で世界をみるダイナミックな目」「感覚を呼び覚ます現象学」
「からだと魂が導くエコロジー」「自然界を演じるワークショップ」
「未来を描き出す詩学と想像力」「自分を紐解く言葉と神話、系譜のつながり」
など、多彩な授業があります。
Schumacher College Supportersでは、
このような授業を日本でも受けられるように場を設けます。
【 授業例 】
日程 | テーマ | 内容 | ワーク(例) |
---|---|---|---|
Day1 | つながりを取り戻す:
Holisticな視点で世界を捉える
| -イントロダクション
:新しい経済とウェルビーイングの視点
-Holistic Science
:全体性とつながりの科学を学ぶ
-Gaia Theory
:地球を生命体として理解する
| -ガイア理論を体感するネイチャーワーク
-システム・ゲーム
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Day2 | 愛から生き、行動する哲学 | -Radical Love
:サティシュ・クマールの愛の哲学と対話
-Pedagogy with Head, Heart, and Hands
:体感を通じた学びのデザイン | -体を使ったワーク(アート・ムーブメント)
-ラブレター・トゥ・アース(地球への手紙を書く)
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Day3 | 幸せを前提とした経済学と社会システムのデザイン | -Regenerative Economy
:幸せを前提にした経済学とは
-Design in Invitation & Engaged Ecology
-:環境と行動を変えるデザイン | -実践プロジェクト立案
-「未来の経済をデザインする」ワーク
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参加者の声
Comments from Participants
中島デコさん(ブラウンズフィールド代表/マクロビオティック料理家)
&岡本よりたかさん(地球再生型農家 環境活動家)
地球に必要な学びとは?熱く語ります!
「パーマカルチャーと平和道場」をソーヤー海さんとともに立ち上げられたりと、
持続可能で再生的な暮らしを提唱されている、
鈴木菜央(なお)さん(武蔵野大学工学部サステナビリティ学科准教授 / NPOグリーンズ共同代表)
にシューマッハカレッジの魅力をお話いただきます!!
ジョアンナ・メイシーの愛弟子であり、アクティビテストの
齊藤由香さん
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森のリトリートを提供する(株)森への創業者である
山田博さんのコラボLIVEです!
前野隆司さん(幸福学の研究者)と
四角大輔さん(作家/森の生活者/環境保護アンバサダー)
のシューマッハカレッジを語るライブ